香港秋のイベント情報

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香港秋のイベント情報

2023年の中秋節は9月29日(金)が旧暦の8月15日です。この日の夕飯は家族や親せきで集まるため、多くの企業では終業時間を早めるのが習慣になっています。そしてお月見はもちろん、月に見立てた月餅や湯圓を食べたり、灯籠を見たり、若者同士だと海辺でバーベキューをするなど賑やかに過ごします。この日は夜遅くまで団欒を楽しむため、中秋節は当日ではなく翌日が祝日でお休みとなっています。

中秋節の有名な行事の一つに「大坑舞火龍」があります。9月28日から30日まで3日間、夜には火がついた長い龍が大坑の中心街を舞いながらパレードをするもので、今年は4年ぶりの開催となります。年に一度の行事とあって、夜は見物人でごった返しますが、元気よく可愛らしい獅子舞とはまた違った67mも長さのある火龍の舞は、ここでしか見られず無形文化遺産にもなっています。また、大坑火龍文化館を訪れると関連する展示を見ることができ、火龍の踊の歴史や大坑に根付く客家文化を知ることができます。大坑からすぐ近くにあるビクトリアパークでは香港で最大規模のランタン装飾が開催されており、今年は旧暦の二十四節気をテーマに色とりどりのランタンがディスプレイされています。

さて、これからハロウィーンやクリスマス、新年など秋から冬にかけてのイベントに向けて香港政府からナイトライフの経済活性化を狙ったキャンペーンが発表されています。「香港夜繽粉(Night Vibes Hong Kong)」と銘打ち、夜の香港が一層お得で楽しくなる情報を発信しています。

・ショッピングモールは夜遅くまで買い物が楽しめるように閉店時間を遅らせる

・映画館では夜間上映やチケットの割引

・蘭桂坊のレストラン、バー100軒以上で割引などあり

・ハッピーバレー競馬場の水曜のレース入場料が無料に(12月末まで)

・中秋節の期間は各地でランタンカーニバルを開催

・9月16日~10月31日、香港ディズニーランドでハロウィーンイベント

・9月15日~10月31日、オーシャンパークでハロウィーンイベント

・9月29日~8週間、香港芸術館、香港科学館、香港太空館、の閉館時間を金土日と祝日は22時まで延長

・M+、大館では、夜間のアクティビティを開催

・9月29日~11月23日、22時半以降にMTRに5回乗車すると1回の乗車料金が無料に

・ビクトリアハーバー沿いのハーバーフロント・プロムナードでは毎週末ナイトマーケットで食事ができ、パフォーマンスやショーを開催

そして、その中のひとつとして10月には5年ぶりの開催となる​​​​​​「香港ワイン&ダイン・フェスティバル2023」が予定されています。今年は10月26日から29日までの4日間、セントラル・ハーバーフロントのイベントスペースで開催されます。今年は、世界の料理とワインを取りそろえた約300のブースが出展され、様々なワークショップも開催されます。香港にいながら世界中のワインが楽しめる人気のフェスティバルですので、是非とも訪れてみてはいかがでしょうか。

ドイツビールの祭典「オクトーバーフェスト」も10月に開催が期待されるイベントです。

最近は日本でも開催されるところが増え、人気のイベントとなっています。香港でもドイツ料理屋さんを中心に10月にオクトーバーフェストを開催しています。

・蘭桂芳の「Heimat」「FRITES」

・銅鑼湾の「CulinArt 1862 」「FRITES」

・サイバーポート「ル メリディアン」

・ホテルW香港

香港のビール事情についてもう少し触れましょう。食品のほとんどを輸入に頼っている香港では、酒類もほとんどが海外からの輸入品で占めています。香港はアルコール度数30%以下であれば酒税が無いので、日本のアルコール類が日本より安く買えてしまうなど、価格が安いことも魅力です。香港のビールといえばサンミゲルですが、サンミゲルは元々フィリピンのビールです。香港に醸造所が出来たことから香港でもメジャーな存在となり、今や香港のビールと言えるほど浸透しています。そしてここ数年、世界のクラフトビールブームに伴って香港でもクラフトビールが大流行しています。街中にクラフトビールの専門店が出現し、レストランでも香港産のクラフトビールを気軽に注文することができるまで身近になりました。香港のクラフトビールはパッケージのデザイン性が高いことも魅力で、アートが盛んな香港ならではのこだわりが見え、お土産にもお勧めです。

人気のある香港のクラフトビールの醸造所には、

Hong Kong Beer Co.

Citi Brew

Yardley Brothers

Young Master

Tai Wai Beer

などがあり、醸造所の見学ができたり、クラフトビールの専門店を運営したりしています

また、日本のクラフト蒸留酒のように最近は香港でもクラフトジンなど、ビール以外の分野も広がっています。香港製のクラフトジン「パフィームツリーズジン」は、まさしく香港を現したテイストで、カクテルに人気です。香港の一般的な花である「白蘭花」、線香の原料となるサンダルウッド、中国茶「龍井茶」、漢方薬の「当帰」、薬膳食材「陳皮」など、香港ならではの原料が用いて作られています。メトロポリスの香港で味わうボタニカルなテイストは、香港人でなくともどこか懐かしく感じることでしょう。