待ちに待った旧正月が近づいてきました。今年の旧正月の元旦は2026年2月17日(火) です。元旦から2月19日(木)まで、香港は祝日で三連休になります。旧正月に向けて香港では赤い飾りが街を埋め尽くし、香港全体が祝賀ムードに包まれます。旧正月の香港は、賑やかなイベントが目白押しです。
旧正月の花市「Lunar New Year Fairs」は、2026年2月11日(水)〜17日(火)に開催されます。花市ではお正月に飾る花や縁起物を売る屋台が並びます。香港内の各所で同時開催されますが、代表的な花市はやはり銅鑼湾のヴィクトリア・パークと、太子のフラワーマーケットで、この時期にしか見られない花や植物、飾り付けなどは見ているだけで楽しくなります。
恒例のナイトパレード「Cathay International Chinese New Year Night Parade」は2026年2月17日(火)の夜に尖沙咀エリアのメインストリートで実施予定です。毎年、山車、獅子舞、フォーマンスなど団体ごとに特色のある演出が繰り広げられ、賑わいます。今年のテーマは「BEST FORTUNE. WORLD PARTY.」で、2026年の干支である馬をテーマにしたフロートが登場します。パレードは2026年2月17日午後8時より香港文化中心を出発し、広東道、海防道、彌敦道を経由してシェラトン香港・タワーズ前まで進みます。沿道であればどこからでもパレートを観覧でき、有料の観覧席は2月7日より先着順で販売されます。
旧正月に欠かせない祝賀の花火「Chinese New Year Fireworks」は、元旦の翌日2月18日(水)の午後20時から、ビクトリア・ハーバー周辺で行われます。花火は約23分が予定されており、8幕に分けた合計31,888発の花火が打ち上げられます。花火のスポンサーは香港ジョッキークラブが務めます。午(うま)年にちなんで、花火は馬をテーマにした演出が盛り込まれる予定です。第2幕では、無限や繁栄を意味する数字の「8」が夜空に描かれ、馬が秘める無限の可能性を表現します。第3幕では、幸運の象徴とされる馬蹄形の花火が打ち上がり、競馬を想起させるダイナミックな演出が展開されます。第4幕では、幸福と繁栄への願いを込め、縁起の良い漢字「吉」が夜空に描かれます。
そして旧正月と言えば、林村の願掛け祭り「Lam Tsuen Well-Wishing Festival」です。新界にある林村という村の伝統行事で、みかんに願い事を書いた札を付け、天后廟のそばにあるガジュマルの樹である許願樹(Wishing Tree)に投げ掛けると、願いが叶うとされています。期間は2026年2月17日(火)〜3月3日(火)です。交通のアクセスはMTR大埔墟駅からバス64K線で行くのが一般的です。郊外にあるため香港市内の喧騒から離れて、のどかな歴史ある村の景観を楽しめます。
新年の競馬イベント「Chinese New Year Races」も、今年は午(馬)にちなんで一層盛り上がるでしょう。今年の開催日は2026年2月19日(木)、場所は沙田競馬場で10万人以上の観客を見込んでいます。競馬だけでなく、音楽やエンターテイメントのステージ、獅子舞も楽しめる大型イベントです。
香港の旧正月の習慣などについておさらいしましょう。
利是(ライシー):赤い封筒にお金を入れてお年玉を配る香港の習慣です。既婚者が未婚者へ渡すため、子どもだけではなく大人になっても未婚者はもらう側です。また既婚・未婚に関係なく、職場などでお年玉を配ることもあります。縁起を担ぐため必ず偶数(4は避ける)で入れます。
大掃除:日本と同じく、旧正月の前には大掃除を済ませることが風水でいう運気アップに繋がります。そして旧正月の期間は掃除をしないこと、喧嘩をしないこと、物を壊さないこと、など運気を遠ざけないように行動します。
旧正月の食べ物:お正月といえばお餅ですが、香港のお餅は甘く、日本のよりもしっかりして歯ごたえがあります。定番の赤いお餅など丸い容器に入って売られていますが、薄く切って卵を付けてから軽く焼いて食べるのが一般的です。お餅の広東語「年糕(ニンゴウ)」は年々出世するという意味の言葉と同音で縁起が良いです。その他、縁起の良い食べ物には魚があります。魚(yu)の発音が余裕の余(yu)と同じで、そのため魚の身は全て食べてしまわず、少し残す(余裕を残す)ようにします。また、餃子もお正月に好んで食べられます。これも餃子の形が昔のお金の形からきているので縁起が良いためです。柑橘類(みかん、きんかん、オレンジなど)も金運アップを意味します。お土産として誰かに渡す時は、やはり偶数で必ず2個ずつ渡すようにしましょう。
全盒:旧正月が近づくと職場や家庭などで、いろんなお菓子を詰め合わせた「全盒/Chinese New Year Candy Box」が置かれます。これは来客用のお茶菓子で、お正月には来客が多いのでお菓子をあらかじめ用意しておくためです。伝統的な全盒は丸い形が好まれ、円満や調和を意味します。色はやはり縁起の良い赤や金で、仕切りの数は6か8になっています。中に入れるお菓子の定番は、ナッツ類、種子類、ハスの実、砂糖漬けの冬瓜、ドライフルーツ、さらに飴、チョコレートなどです。皆で分け合って食べることは、福を分けることを意味します。香港人にとって、この時期はとにかく縁起をたくさん担いで新しい一年を迎えることが大切です。香港人に倣って、旧正月にはたくさんの幸運を呼び込みましょう。