2023年の香港のクリスマス

Uncategorized

2023年の香港のクリスマス

香港ではクリスマスイルミネーションの季節が始まりました。これから新年に向けて、香港の街並みは一段と煌びやかになります。香港内のショッピングモール、ビル、広場などは色とりどりのライトで彩られ、サンタのコスチュームを着た可愛いキャラクターのオブジェや、美しいクリスマスのディスプレイなど、あちこちで様々なテーマのイルミネーションを見ることができます。今年はコロナ禍を過ぎて初めての制限のないクリスマスということで、街に出掛ける人も去年より多くなると予想されます。香港内の最新のイルミネーション、クリスマスデコレーションのスポットをご紹介します。

<西九龍文化地区:香港ウィンターフェスト>

11月24日~来年1月1日まで、香港ウィンターフェストが開催されています。高さ20mの巨大なクリスマスツリーが設置され、サンタクロ―スもサプライズで登場します。クリスマスマーケットの期間は、飲食店の出店の他、ライブステージもあります。特に週末の12月9日~10日、16日~17日、23日~26日の夜には、花火も上がります。

開催期間:

11月25日~12月21日:午後17時~23時(平日)、午前11時~午後23時(土日)

12月22日~24年1月1日:午前11時~23時(12月24日、25日、31日は深夜1時まで延長)

※イルミネーションは毎日午後17時から点灯します。

<パシフィックプレイス&スターストリート>

金鐘駅直結のショッピングモール「パシフィックプレイス」と湾仔寄りの通り「スターストリート(星街)」のエリアには、巨大な花、発光するキノコ、森の動物たち、妖精など、おとぎ話のような世界観をテーマにしたデコレーションがされています。

開催期間:

11月17日~来年1月2日

※サンタクロースとの写真撮影はウェブサイトでの事前予約が必要です。

<尖東エリアのビル群>

毎年、尖東エリアの市政局百周年記念花園とその周辺一帯の商業ビルでは大規模なクリスマスデコレーションが見られます。今年は41周年で、尖沙咀中心や帝国中心などは巨大な壁一面にイルミネーションが飾られ、11月29日から点灯されています。

<ハーバーシティ(海港城)>

尖沙咀のショッピングモール「ハーバーシティ(海港城)」では、ビクトリアハーバー沿いの美しいクリスマスデコレーションに加え、メディコム・トイ(MEDICOM TOY)とコラボした、ディズニー100周年を記念したイベント「Disney100 CHRISTMAS LOVE 2000% BE@RBRICK UP」が開催されています。100体のディズニーフィギュア(高さ140㎝)の仲間たちにはミッキー&フレンズ、ディズニークラシックス、ディズニープリンセスシリーズなどがあり、ピクサー、マーベル、スターウォーズの人気キャラクターも展示されています。開催期間は11月24日から来年1月1日までです。

<マカオのイルミネーション>

また、香港より少し遅れて12月2日から来年2月25日まで、マカオでもイルミネーション「ライトアップマカオ/幻彩耀濠江2023」が開催されます。今年のテーマは「ダズリングワンダーランド」で、マカオ半島、タイパ島、コロアン島の7エリアに分かれ、34ヶ所で3Dプロジェクションマッピングや、ライトアップなどが催されます。

<宗教行事としてのクリスマス>

もともとクリスマスにはツリーを飾る習慣はありませんでした。クリスマスツリーを飾る風習の始まりと言われているのは、16世紀マルチン・ルターが礼拝の帰りに歩いていた森の木々の間に見た星の美しさに感動し、それを子どもたちのため再現しようとモミの木を家の中に持ち込んで、ろうそくに火を灯して枝に飾ったことだといいます。それが現在のイルミネーションへ発展したと言われています。

クリスマスは今や文化的な、あるいは商業的なイベントとして世界中に浸透している面もありますが、キリスト教徒にとっては大切な宗教行事です。香港の9割を占める中華系市民の大多数は仏教或いは道教を信仰していますが、ほとんどの人はそれほど熱心ではなく、実際には無宗教と言える人がほとんどです。次に多いのがキリスト教、イスラム教、ヒンズー教、シーク教、ユダヤ教などとなっています。香港はかつて英国領あったこともあり、キリスト教徒は人口のおよそ15%で、プロテスタントの方がカトリックよりも多いです。香港では12月25日のクリスマス当日と、翌日26日のボクシングデーは祝日になっています。特にキリスト教徒でない人々は、家族や友人、恋人と過ごしたり、パーティに参加したりして過ごします。日本ではクリスマスといえばイブを重視し、恋人同士や仲間同士で過ごすイメージが強いものですが、香港では欧米のクリスマスと同様に家族と過ごす人もたくさんいます。キリスト教徒は、12月24日には香港内の教会や礼拝堂で真夜中に開かれるミサに出席します。

日本では日頃、相手の宗教をそれほど意識しないで生活していますが、他の宗教の熱心な教徒などクリスマスを祝わない人たちもいることから、この時期「Merry Xmas」と言わず「Happy Holidays」と言う方が無難です。12月に入るとビジネスメールでクリスマス休暇のお知らせを送る機会があると思いますので気を付けたいところです。