中国成立75周年となる今年の国慶節、香港では10月1日のみが祝日ですが、中国本土では7連休~9連休のゴールデンウィークとなります。香港政府は市民や観光客の購買意欲を刺激するため、イベントや様々なプロモーションを用意しています。
<イベント>
・10月1日(火)夜21時からビクトリアハーバーにて打ち上げ花火が行われます。
・10月中は、ビクトリアハーバーにて毎晩20時より特別版のシンフォニー・オブ・ライツが開催されます。ビクトリアハーバー沿いのビル群にはお祝いのメッセージやデザインが映し出されます。
<各種プロモーション>
・トラムとフェリー(一部路線)の運賃無料
・スターフェリーは9月30日~10月2日、尖沙咀~湾仔、尖沙咀~中環の区間で無料
・フォーチュンフェリーは中環~紅磡で750枚、北角~観塘で750枚の無料乗船券を配布
・MTRは10月1日、地下鉄(エアポートエクスプレスは除く)、ライトレール、MTRバスにオクトパスカードで運賃を支払う乗客に25%割引を行う
・ゴンピン360は10月1日、3歳~11歳の子どもの往復チケットに25%割引を行う
・香港政府の康楽及文化事務署(LCSD)が管理する香港内各地にあるスポーツ施設、博物館の入場料が無料
・映画館では10月1日(火)はチケットが半額で購入でき、ポップコーンとドリンクのクーポンが配布される
・香港内の約3,000店の飲食店、ショッピングモール、街市などでの割引サービス
・オーシャンパークではパンダをテーマにした食べ物・飲み物やグッズが25%割引
・10月1日から7日まで、佐敦の廟街の屋台では一部の飲食が25%割引
香港旅行業議会によると国慶節の大型連休には115万~200万人の観光客が香港を訪れると予測され、前年比では20%増の見込みです。しかし世界的な経済低迷、中国の景気低迷によりコロナ禍前の水準まで戻るのは難しい状況のようです。中国本土からの観光客も以前のような「爆買い」スタイルではなくなったので、香港も観光客の利便性向上のため様々な取り組みを続けています。中国版グーグルマップとも言われる「高德地图」でタクシーを手配した場合は料金が2割引、また花火が夜21時からスタートするのも、大湾区エリアの観光客が日帰りできるよう考慮されています。九龍バス(KMB)は「HK1」という新たな観光ルートの運行を開始しました。これまで観光客にとってアクセスが難しかったM+博物館など西九文化区へも行きやすくなります。今回新たに迎えたパンダ2頭も、世界の行く先々でパンダが経済効果をもたらしてきたように、香港の観光産業において大切な起爆剤になるとして「パンダビジネス」の経済効果が期待されています。