先週の超大型台風18号(RAGASA・樺加沙)は香港の各地に被害をもたらしました。シグナル10まで発令された台風としては、今年に入ってこれで2個目となります。これまでシグナル10は数年に一度発令されてきましたが、1シーズンで2度もシグナル10が発令されるのは非常に稀なことです。今回は9月24日午前2時40分にシグナル10が発令されてから同日13時20分にシグナル8に引き下げられるまで10時間40分を要しました。これは統計史上2番目となるシグナル10発令中の長さでした。今年は太平洋沖で次々と台風が発生しており、10月に入っても台風シーズンは続きますので最新の気象情報をチェックして天候の変化に備えてくださいね。
9月23日は秋分の日、昼と夜の長さが同じになり暦の上では夏から秋に移る日です。暑さが和らぐと香港は旅行のベストシーズン到来です。秋には様々なイベントがあるので、この時期だけの香港を楽しみましょう。
10月1日、国慶節
中華人民共和国の建国記念日、今年で76周年になります。当日夜20時よりビクトリアハーバーでは花火が予定されています。国慶節当日はスターフェリー、トラム、バスが一部無料になり、MTRはアプリを通じて無料の乗車券が当たるラッキードローが実施されます。その他、映画館のチケットが半額になったり、博物館や科学館、スポーツレクリエーション施設が無料になったりするなどお得で嬉しい一日になります。
10月6日、中秋節
2025年の中秋節は10月6日です。家族や友人が集まりお月見をしながら団欒を楽しむ日であり、各地でイベントも開催されるので賑やかな日になります。中秋節に欠かせない月餅は近年様々な種類が売られています。昔ながらの塩漬けの黄身と蓮餡を包んだ月餅の他、チョコレート味、カスタード味、トリュフ味など新感覚のものなど、月餅は年々進化しています。パッケージも凝ったデザインのもの、キャラクターもの、ホテルやファッションブランド店から出ている商品もあります。10月7日が祝日で、中秋節の翌日にあたります。これは中秋節の当日、人々は家族団欒やイベントで夜遅くまで過ごすためで、夜更かしをする前提で翌日が休みというのは面白いですね。
9月30日~10月7日(展示は9月25日~10月19日)、ランタン祭り
香港文化中心周辺やビクトリアパークでランタンの展示が行われます。街角で売っている魚やウサギの形をした小さなランタンも可愛いですが、オブジェとして展示されている巨大なランタンも幻想的な光のアートとして迫力があります。
大杭の火龍舞(ファイヤードラゴン)、10月5日~7日
香港島大杭地区における中秋節の伝統行事で、線香を背負った長い龍が3日3晩、周辺エリアを舞います。19世紀に住民が疫病退散の儀式を行ったことが起源とされ、今なお地元住民に受け継がれており、2011年には香港無形文化遺産に認定されました。混雑しますが実際に熱気を感じながら近くで見るのがおすすめで一見の価値ありです。
香港ワイン&ダインフェスティバル、10月23日~26日
秋の風物詩とも言われる大人気の美食の祭典、今年はセントラルのハーバーフロントで開催されます。世界各国の様々なワインが集まり、ワインのテイスティング、ワインの知識を学べるセミナー、著名シェフたちによるワインに合う美食を味わえるなど様々なプログラムが用意されています。
ウォーターパレード、10月25日~11月1日
ビクトリアハーバーで、世界初のウォーターパレードが開催されます。世界的人気のドラえもん、KAWS&エルモ、マクドナルドのグリマス、LABUBUの人気キャラクター4体が集結します。期間中は添馬広場近くの海上に巨大インフレータブルが展示され、添馬公園ではポップアップストア、ステージ、ゲーム、フード販売などが行われます。メインイベントは11月1日の海上パレードで、最大20mの巨大インフレータブル4体がビクトリアハーバーの両岸をパレードします。
重陽節、10月29日
旧暦の9月9日で、2025年は10月29日が重陽節です。9と9が重なる日、奇数は「陽の数」とされており、陽数の極である9が重なる日なので重陽節と呼ばれます。重陽節には「登高」という風習があり山に登って健康長寿を祈ります。香港ではお墓参りやハイキングで山に登り自然を楽しむ日になっています。
香港ディズニーランドのハロウィン、9月18日~11月2日
今年は開園20周年となる香港ディズニーランド、ハロウィン期間中はハロウィン限定グッズの販売、ハロウィンにちなんだショーなどが行われています。20周年のお祝いムードも相まって今年は特別なハロウィン演出になっています。
香港サイクロソン、11月30日
自転車レースの「香港サイクロソン」が11月30日に開催されることが決定しました。香港サイクロソンは普段は走行できない市街地を自転車で走れるという貴重な体験ができるレースです。香港マラソン同様、近代的な香港のビル群や大橋を目の前に体感しながら、景色を楽しめるコースになっています。ゴール地点の近くは西九文化区で、音楽や新しいスポーツ、ワークショップ、ステージなどが開催される予定です。