10月初めの4連休は、大陸からの観光客に期待はできなかったものの、香港内での消費が活発でした。高級ホテルが宿泊料金を半額にしたり、レストランでお得なサービスを提供したり、優待キャンペーンを実施したため香港市民が殺到しました。観光地も盛況で、郊外や離島も多くの人で賑わいました。
連休中は新型コロナウイルスの感染拡大は落ち着き始めていましたが、ここ数日で再び増加に転じ始めています。クラスターの発生や感染経路不明の感染者が出ているため、2、3週間後にまた一日の新規感染者が3桁になるのではと心配されています。私たちはまだまだ新型コロナウイルスと共存しながら生活していかなければならないようです。
未知のウイルスが広がり始めた最初は緊急事態に対応する形で始まったテレワークやオンライン授業ですが、そのうちオンラインを中心とした生活は今や当たり前となりました。今までもオンラインの環境はありましたが、新型コロナウイルスを機にあらゆる方面でオンラインの無限の可能性が引き出されたように思います。
香港では9割以上の人がスマートフォンを所有しています。日本では最近スマホ料金の引き下げが話題になったばかりですが、香港の通信料は以前からリーズナブルです。世界的に見ると日本は割高なので、香港が海外スタンダードとも言えますね。
そもそも香港は固定電話の時代から電話代がとても安く、かつて固定電話は月額料金を支払うだけで香港内の通話料はかかりませんでした。そのため、通話料を気にせず長電話をしたり、お客さんがお店の電話を借りたりすることも日常の光景でした。
現在の香港の電話番号は固定電話・携帯電話ともに8桁(例1234-5678)ですが、1960年代ごろの電話番号は5桁でした。そのあと香港の人口が増えるに連れて固定電話も普及しはじめ、電話番号は6桁に増えました。1960年代後期から89年ごろまでは電話番号の最初の数字がエリアごとに分かれ、香港島は最初が5、九龍は3、新界は12(後に0)になりました。1970年代に香港の固定電話は6桁となり、固定電話の普及は170万台にものぼったと言われています。電話番号の不足が見込まれ、電話番号は6桁から7桁になりました。1989年の終わりからエリア別の数字を解消し、一律7桁の電話番号となりました。
現在の8桁の番号は、最初の数字で固定電話か携帯電話かを判別できます。
固定電話は
2○○○-○○○○、3○○○-○○○○
携帯電話は
5○○○-○○○○、6○○○-○○○○、9○○○-○○○○
加えて2018年には4、7、8で始まる電話番号も携帯電話の番号として割り振られました。「4」は日本同様、発音が「死」と同じなので忌み嫌われており、「7」も同様に発音が似た言葉が卑猥だということで好まれていないため、当初は候補にありませんでした。また、「8」は「發」と同じ発音のため中華圏で縁起が良く好まれる数字です。そのため「8」が連続している携帯電話番号は高値で取引される傾向にあり、同じく最初は割り当てられていませんでした。しかし携帯電話の契約者数の増加により、近い将来には既存の番号が枯渇すると予測されたことから、これらは新たに携帯電話番号として開放されました。
さて、ここで香港市民や香港在住の日本人がスマホに入れておくと便利なスマホのアプリをご紹介しましょう。
「Yuu奨賞計劃」
香港ではおなじみのスーパーやコンビニ、ファストフード店でお得なポイントを貯めることができます。スーパーのウェルカム、セブンイレブン、イケア、ケンタッキー・フライド・チキン、ピザハット、マーケットプレイス、などなど2000店舗が登録されており、それらのお店で支払いをするとポイントが貯まります。
「foodpanda」
日本でもおなじみのデリバリーサービスで、レストランの食事を配達してもらえます。配達中のドライバーの現在地も確認できます。
「WhatsApp」
日本では無料のコミュニケーションツールとしてLineが主流ですが、香港ではWhatsAppが人気です。香港人の友人知人、ビジネスでも連絡先を交換するときはWhatsappが便利です。また中国大陸では「WeChat」のユーザーが多いので、大陸の方とのやり取りが多い場合は「WeChat」も役立ちます。
「HAGo」
このアプリひとつで香港内の病院や診療所の診察予約が取れます。予約以外にも毎回支払った医療費や処方された薬もアプリで管理できます。
「Octopus/八達通」
言わずと知れた香港市民に欠かせない交通系ICカードのオクトパスカードですが、アプリで残高や利用履歴が確認できます。
「MTR」「KMB・LMB」「City Bus」
MTRや九龍バス、シティバスのアプリです。路線検索や所要時間を調べたい時に便利です。
「HK Taxi」
近くにいるタクシーを呼ぶことができます。乗車料金の支払いもアプリで決済できます。
「HSBC HK」「恒生Personal Banking」「中銀香港」
口座をお持ちの銀行のアプリを入れておくと、ネットバンキングもスマホで操作できます。
「Open Rice」
言わずと知れた香港の「ぐるなび」「食べログ」です。香港内のあらゆる飲食店が網羅されており、閉店情報、開店情報も早いのでお店選びの参考になります。
香港のアプリは英語・簡体字・繁体字に切り替えできるので、是非利用してみてくださいね。