香港内では再び新型コロナウイルス感染者が増加しています。ダンス施設におけるクラスターも発生しており今後しばらく感染者は増え続けることになりそうです。この状況を受け、11月22日から開始予定だった香港とシンガポールのトラベルバブルは2週間延期となりました。海外との往来が再開できる日もまだまだ見通しが立たないようです。
香港で毎年恒例のブックフェアも、来年7月に延期されることが決定しました。今回のブックフェアをはじめ香港では年間を通して大規模な国際展示会や見本市がいくつもあり、国際貿易港ならではの賑わいを見せていましたが、今年はほとんどが延期やオンラインでの開催となりました。バイヤ―だけでなく一般の来場者にも高い人気の「フードエキスポ」も、今年は夏の開催が見送られ来年2021年1月28日~2月1日に延期となりました。今後もウェディングフェア、ジュエリーショー、ギフトショー、フィルムアート展、赤ちゃん用品展、玩具とゲームフェア、など4月ごろまで一応予定されていますが、果たして実施されるのか、出展者や来場者が集まるのかなど予想が難しいところです。
今年は新型コロナウイルスの影響で全世界的に海外への出張が難しい状況となっています。日本ではビジネス目的の入国者を認める動きも話題に出てきていますが、香港では海外からの入国者に対して依然厳しい規制が続いています。香港も第三波が来ており、対外的な水際対策は厳しくならざるを得ない状況が続いています。今後も感染拡大の状況に合わせて規制と緩和を繰り返しながら、なんとか経済を回していくことになりそうです。
そんな状況で、以前のように自由に海外出張ができず、オンラインで海外の取引先とやり取りをしていても現地に行かないと不安を感じているという企業は少なくないと思います。大企業であれば海外の現地法人には自社をよく理解している駐在員と経験豊富で優秀なローカルスタッフがいて、日本の本社とのパイプも太く、現地での動きも把握しやすいと思います。一方で中小企業や、新規事業のスタートアップ、これから香港進出を考えている企業の場合は、現地でまだしっかり動ける人材が揃っておらず、日本からの出張者が現地に来て対応するケースが多いと思います。
海外に自由に足を運べない今、お客様に代わって海外出張の業務をこなす「海外出張の代行サービス」という新たな選択肢が生まれました。現地の日本人スタッフや、日本語が堪能なグローバル人材を活用し、日本のお客様のニーズにあったサービスをお届けする新たなサポートの形です。このサービスが具体的にどういったご要望にお応えできるのかご紹介しましょう。
例えばマーケティングであれば、現地のスタッフがそのエリア内の店舗を回って、新商品の価格やパッケージを調査したり、地元の企業のプロモーションや情報を収集したりします。先に述べた国際展示会なども、代理で参加して情報収集、視察、報告することが可能です。語学堪能なスタッフが現地語で最新の情報を検索してリストアップし、現地の企業に営業をかけることもできます。もちろんオンライン商談のセッティングを代行し、翻訳や通訳に対応することも可能です。
その他にも買い付けや仕入れ、輸出入代行業者の確認、納品確認、オンラインによる商談のアレンジ、代理で交渉も行えます。アンケート調査やインタビューを実施し、結果を集計して報告することも可能です。もちろんお客様へのレポートや、詳細のやり取りは日本語なので安心です。ご要望には柔軟に対応し、本来であればお客様が海外出張で現地に行き、活動しようとしていたことを詳しくヒアリングし現地のスタッフが代わりに対応します。
オンラインによる海外とのやり取りが日常化した今、日本から月に何度も足を運び、何もかも出張者が対応することが果たしてベストの方法なのか、あらためて見直すチャンスなのかもしれません。在住日本人やローカルスタッフは現地の商習慣もよく理解しており、現地のトレンドにも詳しく、現地ならではの人脈もあります。日本にいる人が実務経験のある現地の人を上手く活用し、業務を分担する方が結果として効率アップにつながるでしょう。さらに費用面でも海外出張にかかる渡航費、宿泊費、移動時間にかかるタイムロスを考えると、業務代行を依頼するメリットも見えてくると思います。
新型コロナウイルスがもたらしたグローバルビジネスの環境変化で、アフターコロナも現地の人材を活用した業務代行という形は無限の可能性を秘めているでしょう。今後は、出張者にしかできない業務と、現地の代行にサポートを任せられる業務を仕分けし、それらをうまく組合せてグローバル展開を進めていくビジネス形態に移行する時代になるかもしれません。
弊社が提携している海外出張代行サービスについて、是非お気軽にお問い合わせください。